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施工に関する情報

工具・保護具類

施工用工具・機械

バリエーションに富んだ現場対応力を発揮できることがウレタン塗膜防水の特長のひとつです。

確実な施工を行うためには、適正な工具・機械及び保護具類を使用して、常に管理点検を行うことが重要です。

ウレタン防水を施工する際、一般に用いられる工具・機械を掲載します。

施工用工具・機械の用途とポイント

金ゴテ

用途ウレタン防水材、下地処理材の塗布 備考・ポイントウレタン防水材の他、コンクリートやモルタル等を塗り付けて、仕上げるのに用いる
用途により、色々な形状がある
櫛目ベラ

用途接着剤・ウレタン防水材の塗布 備考・ポイント接着剤やウレタン防水材を塗布する工具
スクイジー・柄付スクイジー

用途ウレタン防水材の塗布 備考・ポイントウレタン防水材を塗布する工具で、櫛目の歯を変えて塗布量（厚さ）を調整できる利点がある
ゴムベラ

用途ウレタン防水材の塗布 備考・ポイントウレタン防水材を立上りや小面積部に施工する時に使用する工具
材料をポリバケツ等にきれいに掻き出す際にも使用する
仕上用ヘラ・スポンジヘラ

用途立上り用ウレタン防水材の塗布 備考・ポイントウレタン防水材を立上り部の施工時に使用する工具
施工箇所の形状に合わせてヘラをカットして使用する事もできる
ポリバケツ

用途撹拌容器 備考・ポイント２成分形の材料を混合する容器
容器は凹凸のない円形の物を使用し、使用後はウレタン用洗浄溶剤できれいに拭き取る
再使用する際は付着物がないことを確認する
台ばかり

用途計量 備考・ポイント２成分形は、主剤と硬化剤を正確に計量して混合撹拌する
特に小分けする場合は、台ばかりを用いて正確な分量を取り分け使用する
目分量での計量は、硬化不良の原因となる
電動撹拌機（低回転型）

用途ウレタン防水材・保護仕上塗料・下地処理材等の撹拌 備考・ポイント低回転型(300～600回転/ 分)の3枚羽根タイプを使用することが望ましい
過剰な空気の巻き込みはピンホール等の原因となる
Ｖ型開缶用具・皮スキ

用途開缶 備考・ポイント石油缶の開缶に使用する
皮スキは防水下地のケレン処理にも使用する
ウールローラー

用途プライマー・接着剤
保護仕上塗料の塗布 備考・ポイントプライマーや保護仕上塗料を塗布する工具
短毛から長毛まで各種種類があるので、使用する材料に合わせて選別する
転圧ローラー

用途通気緩衝シート及びテープ類の転圧 備考・ポイント通気緩衝シートを下地に張り付ける際に接着力を高める為に圧着するローラー
小型のものから大型のものまであり、ゴム製または金属製がある
チョークリール・スケール・巻尺

用途割り付け・墨出し 備考・ポイント現場で材料割り付けの寸法測定や墨出しをする工具
色々な種類のものがあるので、使用し易い製品を選別する
はさみ・カッターナイフ

用途通気緩衝シート・補強布の裁断 備考・ポイント通気緩衝用シートや補強布、テープ類を裁断する工具
裁断時は防水層を傷付けないように十分注意する
シーリングガン

用途シーリング充填 備考・ポイントシーリングガンには、１成分形用と２成分形用とがある
２成分形用のガンの場合は、使用後直ちに分解・洗浄を行う
超速硬化ウレタン吹付け機械

用途超速硬化ウレタン材料の吹付け 備考・ポイント主剤と硬化剤の２成分を別々に高圧圧送し、スプレーガンで混合して吹き付ける機械
飛散対策を十分に行う
手塗用２成分形ウレタン圧送混合機械

用途手塗用2 成分形ウレタン圧送 備考・ポイント2 成分形ウレタン塗膜防水材を圧送し混合する機械
人為的な混合不良を防止できる
吹付け機（エアレス塗装機）

用途保護仕上塗料の吹付け 備考・ポイント保護仕上塗料を吹付け施工の場合に用いる機械
吹付け施工の場合には塗膜厚が薄くなりやすいので、塗布量の管理に留意する

各種計測器具の用途とポイント

ウエットゲージ

用途作業途中のウレタン塗膜厚の測定 備考・ポイント簡易型の厚さ測定ゲージで、硬化途中の塗膜に押し当て刻まれた溝の深さで判断する
塗膜を傷つけない簡便な測定方法である
水分計（コンクリート・モルタル用）

用途コンクリート・モルタル中の水分測定 備考・ポイント防水下地の表面水分を測定する器具
水分計は対象下地により種類が異なる
針入式膜厚計

用途ウレタン塗膜厚の測定 備考・ポイントウレタン防水材硬化後に防水層に針を刺して膜厚を測定する器具
超音波式膜厚計

用途ウレタン塗膜厚の測定 備考・ポイントセンサーから発信した超音波が測定物の反対面に反射し戻ってくる時間を基に厚さを算出する膜厚測定器具
センサーを垂直に当てることが重要
渦電流式膜厚計

用途ウレタン塗膜厚の測定 備考・ポイントセンサーから電流を流すことによって素地に生じる電流の大きさで厚さを計測する器具
この電流の大きさはセンサーから素地までの距離に比例する特性を応用して膜厚を測定する
ノギス

用途ウレタン塗膜厚の測定 備考・ポイントカットしたウレタン塗膜を挟んで厚さを測定する工具
引張試験機

用途接着強度や機械的固定工法のアンカー引き抜き強度の測定 備考・ポイント接着試験用治具の取付けはエポキシ系接着剤を用いて十分養生させる
引っ張り上げる速度により数値が変わるため、ハンドルを回す速度に留意する
保護具類

ウレタン防水を施工する際、一般に用いられる保護具類を次に掲載します。

保護具の用途とポイント

保護具

※ 労働安全衛生法に基づいて安全保護具を着用してください。

用途労働安全衛生法に基づいた身体の保護 備考・ポイント危険または傷害から生命、健康を保護するため着用する用具類
作業の種類に応じて適切なものを選定し、かつ、使用者は正しい使用法に習熟しなければならない
保護マスク

用途有害物質・粉塵等の吸入防止 備考・ポイント防塵・防毒マスクは法令に従い適正な選択、着用及び取扱いを行う
フィルター等は適正な保守管理を行う
保護メガネ

用途液体及び粉塵の飛び、跳ねからの目の保護 備考・ポイント保護メガネのレンズやフレームの傷、変形、汚れ等の点検を行うメガネと顔の間に隙間が出来ないように装着する
視力矯正めがねやマスクとの併用は隙間ができないように装着する
不浸透性保護手袋（ゴム手袋）

用途有害物からの保護 備考・ポイント汚れた手袋は早く取り替える軍手を使用する場合は、ゴム手袋の上に着用する
※防水材料等が皮膚に付着した場合は、直ちに拭き取り手洗いを行う
安全帯

用途高所作業時の落下防止 備考・ポイント 「現場に応じた適切な安全帯を着用する」
フックは腰より高い位置の堅固な構造物に直接掛けるか、織ロープを利用して回し掛けする
ランヤードは堅固な構造物に取り付け、鋭い角に触れる危険性がある場所では使用しない
資格・免状

用途施工作業に必要な主な資格 備考・ポイント防水施工にあたって必要な資格は防水施工技能士、施工管理技士の他に様々な作業主任者が必要な場合があるので現場の要求に従う
安全表示・非常用備品

用途災害予防・初期消火 備考・ポイント火気等の管理
・危険物がある場所における火気等の使用禁止
・電気機械器具の防爆化
・立ち入り禁止等
・火気使用場所の火災防止
一定規模以上の工事では、管理権原者が防火管理者を選任し、選任された防火管理者が消防計画を作成し管轄消防署に届け出ることが義務付けられている
掲示用看板

用途作業現場での掲示 備考・ポイント労働安全衛生法施行令特定化学物質傷害予防規則の適用対象となる化学物質を含むウレタン防水材を用いた場合の掲示用看板
（ＮＵＫホームページからダウンロード可能）