技術情報technical

環境対応に関する情報

NUK環境ウレタン防水材
1.はじめに

NUKではウレタン防水工事の環境対応を推進するため、2002年より「環境対応型ウレタン防水材システム」認定制度を開始し、運用しておりました。

しかしながら、「環境対応」という言葉の意味は、時代と共に変化しており、今は従来の環境対応の取り組みよりも広い意味での環境対応が問われるのが趨勢と言えます。

そこでこの度、NUKとして今の時代にマッチした環境対応型ウレタン防水の基準として、新たに「NUK環境ウレタン防水材」基準を設け、2025年1月より運用を開始することと致しました。この新基準では、過去に環境対応と位置付けていた周辺環境(居住者・利用者等への環境配慮)に加え、労働環境への配慮(防水工事従事者への配慮)を備えたウレタン防水材を基準化しています。

2.NUK環境ウレタン防水材の基準

NUKホルムアルデヒドおよびVOC認定基準を基とし、下表の対象法令・指針・基準について、それぞれの条件に全て適合した、JIS規格のウレタン防水材を「NUK環境ウレタン防水材」とします。

対象法令・指針 対象化学物質 例示(許容濃度) 適合条件

特化則

(厚生労働省労働安全衛生法/特定化学物質障害予防規則)

特定第2類の一部 TDI(1%以下)
MOCA(1%以下)
左記の許容濃度以下
特別有機溶剤 エチルベンゼン 含有しないこと

シックハウス

(厚生労働省指針/VOCおよび総VOCの室内濃度の指針)

記載されている
化学物質の一部
DOP(DEHP),DBP,
トルエン,キシレン,
エチルベンゼン
含有しないこと

シックスクール

(文部科学省基準/学校環境衛生基準)

記載されている
化学物質の一部
トルエン,キシレン,
エチルベンゼン
含有しないこと

女性則

(厚生労働省労働基準法/女性労働基準規則)

記載されている
化学物質の一部
トルエン,キシレン,
エチルベンゼン
含有しないこと

※上記基準の規制対象とならない化学物質
例示:MDI,IPDI,DETDA,DOA,2-エチルヘキサン酸鉛

3.届出要領

NUK環境ウレタン防水材 届出基準:対象化学物質一覧

NUK環境ウレタン防水材 届出要領(202411制定)

4.NUK環境ウレタン防水材 登録一覧

前述の基準を満たすウレタン防水材(届出制)を以下に示します。毎年届出により更新するため、下記に記載がない材料でも基準を満たしていればNUK環境ウレタン防水材として取り扱います。

~現在工事中~

※上記届出材料についてのお問い合わせは、各会員企業までご連絡をお願いいたします。