技術情報technical
ウレタン防水に関する情報
ウレタン塗膜防水の維持管理上のお願い
建物を雨水の浸入から守るために、屋上等には防水が施されています。
防水層が長期間防水機能を維持するための「維持管理」や「使用上の注意」をまとめました。
日常の使用や維持管理にお役立ていただきますようお願い致します。
屋上の利用について
1.屋上の利用分類確認のお願い
屋上の利用分類については、外観だけでは判断できない場合があります。必ず、設計図書等でご確認をお願い致します。
分類上の用途を超えた利用は防水層の機能を損なう恐れがあります。
2.太陽光発電設備の設置について
お引渡し後に屋上に太陽光発電設備を設置する場合は、風や震動により太陽光発電モジュールが動く恐れがあります。
安全に取付けができるよう元請け業者にご相談ください。
3.機器等の設置について
お引渡し後に屋上に避雷針・アンテナ・空調機器等を設置する場合は、安全に取付けができるよう元請け業者にご相談ください。
4.植栽仕様について
お引渡し後に屋上に植栽を設置する場合は、元請け業者にご相談ください。
維持管理上のお願い
防水性能を長期にわたって維持する為に、次の管理をお願いします。
- 定期的に点検を行って、飛来物や排水溝、排水口の泥等の詰まりを除去し、水溜まりの無いようにしてください。
- 保護の塗料が薄くなっている、剥離を起こしている、ひび割れがある等の異常が認められた場合は、施工業者に連絡して下さい。
- 保護の塗料は劣化の状況に応じて、3~5年毎に塗り替えを行うことをお勧め致します。
この際の塗装は有償の工事となる事を予めご了承下さい。
使用上の注意事項について
- 歩行する場合は必ずゴム底の履物、またはスリッパを使用して下さい。
ハイヒールやスパイクシューズ等で歩行すると、防水層を損傷します。 - 火気を使用しないで下さい。
タバコの吸い殻の投げ捨てや花火をすると、防水層に穴のあく原因となります。 - 溶剤、ガソリン、不凍液等の薬品をこぼさないで下さい。
防水層が軟化し、膨れや剥がれを生じる原因となります。 - 重量物を引きずったり、落としたりしないで下さい。
- 椅子、テーブル等を置く場合は、脚をゴム等で保護して下さい。
- ゴルフや一輪車の練習は行わないで下さい。
- 犬、兎、鶏等のペットは飼わないで下さい。糞尿は防水層を損傷させます。
- 洗浄には中性洗剤以外の洗剤は使用しないで下さい。
- クーリングタワーに使用する防藻剤は種類によって防水層を劣化させますので注意下さい。
- 表面が水で濡れている場合は、滑りやすいので注意して下さい。